見積書は10万円。

納品書は12万円。

請求書は11万円。

この状態を見て「どれかが間違い」と決めつけると、確認を誤ることがあります。

途中で数量変更・追加作業・値引きがあれば、数字が変わることはあります。

1. 見積時点を確認する

まず見積書で、

  • 数量
  • 単価
  • 対象作業
  • 税
  • 送料
  • 有効期限

を確認します。

見積は「最初の予定」を表しているだけの場合があります。

2. 変更合意を見る

見積後に、

  • 追加発注
  • 数量変更
  • 仕様変更
  • 値引き
  • キャンセル

がなかったか確認します。

メール、チャット、変更注文、契約変更などに記録がないか見ます。

3. 納品実績を見る

実際に何を納品したか確認します。

見積10個でも、実際は12個納品しているなら請求数量が変わる可能性があります。

逆に、未納品分を請求していないかも見ます。

4. 請求条件を見る

請求書では、

  • 締め日
  • 分割請求
  • 前受金
  • 値引き
  • 手数料
  • 税計算

など、見積とは別の条件が入ることがあります。

数字を項目別に並べる

|項目|見積|納品|請求|
|---|---:|---:|---:|
|数量|10|12|12|
|単価|10,000|10,000|10,000|
|値引き|0|—|10,000|

のように並べると、どこで差が生まれたか見えます。

「正本」は数字の種類ごとに違う

見積書だけを正本にすると、後日の合意変更を拾えません。

実務では、

  • 当初条件 → 見積・契約
  • 変更内容 → 変更合意
  • 数量実績 → 納品記録
  • 請求確定 → 請求書

のように役割が違います。

差異理由を記録する

数字を直したら、

9/10追加2件
値引き1万円を請求時に反映

のように理由を残します。

次月や入金消込で再び数字を見たとき、同じ確認を繰り返さずに済みます。

数字が食い違ったときは、1枚の書類だけを見るのではなく、取引条件・変更合意・納品実績・請求処理がどう変化したかを時系列で追うと原因を特定しやすくなります。契約上どの文書・記録を優先するかは個別の取り決めに従います。

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