毎月 sales_2026-07.csv、sales_2026-08.csv のような同じ形式のCSVが増えるなら、毎回コピー&ペーストするよりPower Queryでフォルダーから結合するほうが再利用しやすくなります。

Microsoft Learnでも、Power Queryは特定のデータソースにある複数ファイルを結合でき、CSVファイルをまとめる手順が案内されています。

ここでは、同じ列構造の月次CSVを1つの一覧へまとめる場面を想定します。

この方法が向いているケース

たとえば毎月、次のようなCSVを受け取ります。

sales_2026-07.csv
sales_2026-08.csv
sales_2026-09.csv

中身はすべて、

date,customer_id,amount

のように同じ列構造です。

この場合、フォルダーへCSVを追加してPower Queryを更新する形にしやすくなります。

反対に、月ごとに列名や列数が大きく変わるファイルは、先に形式をそろえる必要があります。

1. 元CSVを専用フォルダーへ集める

まず、結合対象だけを入れるフォルダーを作ります。

monthly_sales/
  sales_2026-07.csv
  sales_2026-08.csv
  sales_2026-09.csv

関係ないCSV、バックアップ、途中ファイルを同じフォルダーへ置くと、意図しないファイルまで結合対象になることがあります。

2. Excelからフォルダーを指定する

Excelの「データの取得」から、フォルダーをデータソースとして選びます。

Power Queryはフォルダー内のファイル一覧を取得し、結合処理へ進められます。

ここでいきなり結合せず、対象ファイル名や拡張子が正しいか確認します。

3. 「結合して変換」でサンプルファイルを確認する

Power Queryの複数ファイル結合では、サンプルファイルを基準に変換処理が作られます。

たとえば、

  • 1行目をヘッダーとして使う
  • 不要列を削除する
  • 列のデータ型を設定する

といった処理です。

Microsoft LearnのCSV結合例でも、ファイル結合ダイアログとサンプルファイルを使った処理が説明されています。

4. 列名・列数・型を確認する

結合できたら、件数だけで成功と判断しません。

確認する項目は次です。

  • 全ファイルで列名が一致しているか
  • 列数が想定どおりか
  • customer_id の先頭ゼロが消えていないか
  • amountが数値として扱えるか
  • 日付列の型が正しいか
  • ファイル名列を残す必要があるか

Power Queryのベストプラクティスでも、正しいデータ型を設定することが重要とされています。CSV/TXTのような非構造化ソースでは、型の扱いを特に確認します。

5. ファイル名を残すと後で追いやすい

結合後に異常値を見つけたとき、どのCSVから来た行か分からないと確認が大変です。

可能なら、元ファイル名を列として残します。

source_file       date        customer_id  amount
sales_2026-07.csv 2026-07-01  C001         1000
sales_2026-08.csv 2026-08-01  C001         1500

これだけで、後から元ファイルへ戻りやすくなります。

6. 翌月はファイルを追加して更新する

構成を作った後は、同じ形式のCSVをフォルダーへ追加して更新します。

monthly_sales/
  sales_2026-07.csv
  sales_2026-08.csv
  sales_2026-09.csv
  sales_2026-10.csv  ← 追加

手作業で下へ貼り付ける必要がありません。

ただし、10月だけ列名が変わった、文字コードが違う、といった場合は更新エラーや意図しない結果になる可能性があります。

壊れにくくするための確認

Power Queryを長く使うなら、次を決めておくと安定します。

  • 対象フォルダーには対象ファイルだけ置く
  • 列名を固定する
  • ID列の型を意識する
  • 不要データは早い段階で絞る
  • 変換ステップの意味を分かる名前にする
  • 元ファイルを削除しない

MicrosoftのPower Queryベストプラクティスでは、早い段階でのフィルター、正しいデータ型、処理の文書化、クエリのモジュール化などが推奨されています。

まとめ

同じ形式のCSVを毎月まとめる作業は、Power Queryのフォルダー結合と相性がよい処理です。

ポイントは、

  1. 同形式のCSVだけを専用フォルダーへ置く
  2. サンプルファイルの変換を確認する
  3. 列名・列数・型を確認する
  4. 元ファイル名を残す
  5. 翌月は追加して更新する

です。

「結合できた」だけでなく、ID・日付・金額が意図どおりの型になっているかまで確認すると、後工程で壊れにくくなります。

参考一次資料

おすすめの記事