連絡先のCSVをOutlookに取り込もうとして、エラーになる、名前が文字化けする、件数が足りないといった場合は、どのOutlookで取り込んでいるかによって原因の探し方が変わります。新しいOutlookとクラシック版Outlookでは、取り込みの入口も、列を対応付ける方法も違うためです。

この記事では、取り込みに使うOutlookを確かめてから、文字コード、列名と対応付け、ファイルの状態の順に確認し、最後に取り込み後の件数を確かめるところまで説明します。

Outlookの画面や項目名は、バージョンや更新によって変わることがあります。この記事で書いている項目名が見つからない場合は、Microsoftの公式ヘルプで、お使いのOutlookの種類に合った手順を確認してください。

最初に、どのOutlookで取り込むかを確かめる

種類 取り込みの入口(目安) 列の対応付け
クラシック版Outlook 「ファイル」→「開く/エクスポート」→「インポート/エクスポート」→「他のプログラムまたはファイルからのインポート」→「テキスト ファイル (コンマ区切り)」 「フィールドの一致」の画面で、手作業で対応付けられる
新しいOutlook、Web版のOutlook 連絡先の画面にある連絡先の管理メニューから、インポートを選ぶ 対応付けの画面はなく、列名を見て自動で判断される前提で考える

この違いから、直し方の方針が決まります。

  • クラシック版: 列名が多少違っていても、対応付けの画面で合わせられる
  • 新しいOutlook・Web版: Outlookが認識できる列名に、CSV側を合わせる必要がある

「ファイル」タブがあり「インポート/エクスポート」を選べる画面なら、クラシック版です。

確認1:文字化けする場合は、取り込み先に合わせて文字コードを選ぶ

元のCSVがすでに化けていないか

まず、元のCSVをメモ帳などのテキストエディタで開き、日本語が正しく読めるか確認します。ここで文字化けしているなら、CSVを作った時点で壊れている可能性があります。出力元からもう一度取得してください。

取り込み先ごとの目安

  • 新しいOutlook・Web版: Microsoftのヘルプでは、英語以外の文字を含む場合はUTF-8で保存するよう案内されています。日本語の名前を含むCSVは、UTF-8で用意するのが基本です。
  • クラシック版(日本語環境): Shift_JIS(ANSI)のCSVであれば問題なく読めることが多い一方、UTF-8のCSVを正しく読めるかはバージョンによって違う可能性があります。

Excelで保存するなら、ファイルの種類の違いは次のとおりです。

Excelのファイルの種類 保存される文字コード(日本語環境)
CSV (コンマ区切り) Shift_JIS
CSV UTF-8 (コンマ区切り) UTF-8(BOM付き)

どちらが合うかはっきりしない場合は、両方の文字コードで2〜3件だけのCSVを作り、取り込み結果を比べてください。文字コードの変換や判別の手順そのものは、CSVの文字コードを扱う記事で詳しく説明しています。

確認2:列名と列の対応付け

列名の見本はエクスポートで手に入れる

Outlookが認識する列名は、言語やバージョンによって違うことがあります。いちばん確実なのは、取り込み先のOutlookで連絡先を1件作り、CSVにエクスポートして見本にする方法です。

  • クラシック版: 「インポート/エクスポート」→「ファイルにエクスポート」→「テキスト ファイル (コンマ区切り)」→ 連絡先フォルダーを選ぶ
  • 新しいOutlook・Web版: 連絡先の管理メニューに、エクスポートの項目があるか確認する

見本のCSVをテキストエディタで開き、1行目の列名をそのまま使って取り込み用のデータを作ると、新しいOutlookでも列が認識されやすくなります。

日本語の連絡先で崩れやすい列

列 起きやすいこと 対処
名前 フルネームを1つの列に入れると、姓と名が分かれない、または片方の欄にまとめて入る 姓と名を別の列に分ける
フリガナ 対応する列がなく、取り込まれない 見本のCSVや対応付けの画面で、フリガナ用の項目があるか確認する
メールアドレス 列名が違って認識されず、空になる 見本のCSVと同じ列名にする
電話番号 Excelで編集したときに先頭の0が消えている 取り込む前にテキストエディタで確認する
住所 1つの列にまとめると、都道府県や郵便番号の欄に分かれない 必要なら見本の列に合わせて分ける

クラシック版での対応付け

クラシック版では、取り込みの途中で「フィールドの一致」の画面を開けます。左側にCSVの列名、右側にOutlookの項目が並ぶので、対応付いていない列を右側の項目へドラッグします。右側の項目は、名前、メールアドレスのように分類ごとにまとまっているので、分類を開いて目的の項目を探してください。対応付けていない列は取り込まれません。

Googleの連絡先から移す場合

Googleコンタクトのエクスポート画面に、Outlook向けのCSV形式を選ぶ項目がある場合は、その形式で書き出すと列名を合わせる手間を減らせます。

確認3:取り込みが失敗する・何も起きないときの確認

  • 拡張子: .csv になっているか
  • ファイルを開いたままにしていないか: Excelなどで開いていると読み込めないことがあります
  • 1行目が見出しか: 見出しより上にタイトル行や空の行がないか
  • 列数のずれ: 会社名や住所にカンマが入る値をダブルクォートで囲んでいないと、列がずれます
  • セル内の改行: 住所やメモ欄に改行を含む場合も、ダブルクォートで囲む必要があります
  • 取り込み先: クラシック版で、連絡先のフォルダーを選んでいるか。アカウントが複数ある場合は、どのアカウントの連絡先か
  • 件数やファイルサイズ: 新しいOutlook・Web版の取り込みに上限があるかどうかはヘルプで確認します。件数が多い場合は、ファイルを分けて取り込むと切り分けやすくなります
  • 組織の設定: 勤務先のアカウントでは、管理者の設定で取り込みが制限されている場合があります。画面に項目自体がない場合は、管理者に確認してください

確認4:取り込んだ後に件数と中身を確かめる

件数

  1. 取り込む前に、Outlookに今ある連絡先の件数を控えておく
  2. CSVのデータの件数(見出しを除いた行数)を数える
  3. 取り込んだ後の件数から、取り込む前の件数を引き、CSVの件数と合うか確認する

住所などにセル内の改行があると、テキストエディタの行数と実際の件数がずれます。件数は、ExcelやGoogleスプレッドシートで開いて、データの行数で数えてください。

クラシック版では、連絡先フォルダーを開くと画面下部にアイテム数が表示される場合があります。表示されない場合は、一覧形式のビューにして数えます。

中身

先頭、途中、末尾の数件を開き、次の点を見ます。

  • 姓と名が正しい欄に入っているか
  • メールアドレスと電話番号が空になっていないか、先頭の0が残っているか
  • 文字化けしていないか

重複とやり直しへの備え

クラシック版には、重複したときの扱いを選ぶ項目があります。新しいOutlook・Web版では、同じCSVを2回取り込むと連絡先が重複するおそれがあるため、まず数件だけで試してください。クラシック版なら、テスト用の連絡先フォルダーを作ってそこへ取り込むと、うまくいかなかったときにフォルダーごと削除できます。

切り分けの順番まとめ

  1. どのOutlookで取り込むかを確かめる(新しいOutlook・Web版か、クラシック版か)
  2. 元のCSVをテキストエディタで開き、文字化けしていないことを確認する
  3. 取り込み先に合わせた文字コードで保存する(迷ったら2種類を少数で比べる)
  4. 取り込み先からエクスポートしたCSVを見本にして、列名をそろえる
  5. クラシック版なら、フィールドの一致で対応付けを確認する
  6. カンマ、改行、列数のずれ、ファイルを開いたままにしていないかを確認する
  7. 少数で試し、うまくいったら全件を取り込む
  8. 取り込み前後の件数の差と、数件の中身を確認する
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