Outlookの予定表にCSVを取り込めないときは、CSVの中身を直す前に、どのOutlookを使っているかを確認してください。Windows向けのOutlookには「新しいOutlook」と従来の「クラシック版Outlook」があり、CSVを取り込む入口が違います。

この記事では次の順に確認します。

  1. 使っているOutlookの種類と、CSVを取り込む経路があるか
  2. クラシック版でのインポート手順
  3. 列の対応付け(フィールドの一致)
  4. 件名・開始日・開始時刻などの列の形式
  5. 取り込んだ後の確認

Outlookの画面や項目名は、バージョンや更新によって変わることがあります。この記事で書いている項目名が見つからない場合は、Microsoftの公式ヘルプで、お使いのOutlookの種類に合った手順を確認してください。

確認1:新しいOutlookか、クラシック版か

見分ける手がかり:

  • 画面の左上に「ファイル」タブがあり、「開く/エクスポート」→「インポート/エクスポート」を選べる場合は、クラシック版です。
  • 画面の上部に新旧を切り替えるスイッチが表示されている環境もあります。スイッチの状態も手がかりになります。

新しいOutlookとWeb版のOutlookの予定表には、iCalendar形式(.ics)のファイルからカレンダーを追加する経路が用意されています。一方で、CSVを予定表に取り込む項目は見当たらないことが多いのが実情です。まず画面のメニューを確認し、CSVを選べない場合は次のどちらかで進めます。

  • クラシック版Outlookで取り込む(この記事の確認2以降)
  • 取り込む元のデータを .ics 形式で用意できないか、出力元で確認する

勤務先から配布されたパソコンでは、クラシック版がインストールされていなかったり、契約によって使えなかったりする場合があります。その場合は、自分で入れる前に社内の管理者へ確認してください。

確認2:クラシック版のインポート手順

取り込みの流れは、おおむね次のとおりです。

  1. CSVをExcelなどで開いている場合は、先に閉じる(ほかのアプリで開いたままだと読み込めないことがあります)
  2. 「ファイル」→「開く/エクスポート」→「インポート/エクスポート」を選ぶ
  3. 「他のプログラムまたはファイルからのインポート」を選ぶ
  4. 「テキスト ファイル (コンマ区切り)」を選ぶ
  5. CSVを選び、重複したときの扱いを選ぶ
  6. インポート先のフォルダーとして予定表を選ぶ
  7. 必要に応じて「フィールドの一致」で列の対応付けを確認する
  8. 「完了」を押す

手順6で「連絡先」や「受信トレイ」を選んでしまうと、取り込まれても予定にはなりません。アカウントが複数ある場合は、どのアカウントの予定表かも確認してください。

いきなり本番の予定表に入れない

予定表に取り込んだ予定は、1件ずつ手で消すしかなくなる場合があります。最初は予定表の中にテスト用の予定表フォルダーを新しく作り、そこへ取り込んでください。うまくいかなかった場合はフォルダーごと削除できます。

共有している予定表や、チームの予定表に取り込むと、ほかの人の画面にも予定が表示されます。テスト用のフォルダーで確認してから、本来の予定表に取り込んでください。

確認3:列の対応付け(フィールドの一致)

クラシック版では、CSVの列名とOutlookの項目(フィールド)の対応を画面で確認できます。手順7で「フィールドの一致」を開くと、左側にCSVの列名、右側にOutlookのフィールドが並びます。左の列名を右のフィールドへドラッグすると、対応付けを変えられます。

少なくとも次の項目が対応付いているか確認してください。

Outlook側の項目 対応付ける列の内容
件名 予定の名前
開始日 予定の開始日
開始時刻 予定の開始時刻
終了日 予定の終了日
終了時刻 予定の終了時刻

開始日の対応付けが抜けていると、予定が取り込まれなかったり、意図しない日付に入ったりします。CSVの列名がOutlookの項目名と違う場合は、ここで手作業で対応付けるか、CSVの列名を書き換えます。

列名の見本はエクスポートで手に入れる

Outlookが想定している列名や日付の書き方は、言語やバージョンで違うことがあります。いちばん確実なのは、クラシック版で今ある予定を数件、CSVにエクスポートして見本にする方法です。

  1. 「インポート/エクスポート」→「ファイルにエクスポート」→「テキスト ファイル (コンマ区切り)」を選ぶ
  2. エクスポートする予定表を選び、保存先と期間を指定する
  3. 出力されたCSVをテキストエディタで開き、1行目の列名と、日付・時刻の書き方を確認する

取り込みたいデータを、この見本と同じ列名・同じ書き方にそろえると、対応付けの手間とずれを減らせます。

確認4:日付・時刻の列の形式

取り込めない原因として多いのが、日付と時刻の書き方です。次の点を確認してください。

  • 日付と時刻は別の列にする: 「2026/10/20 10:00」のように1つの列にまとめず、開始日と開始時刻、終了日と終了時刻をそれぞれ分けます。
  • 日付はエクスポートした見本と同じ書き方にする: 日付はWindowsの地域設定に沿って解釈されることが多いため、日本の地域設定なら「2026/10/20」のような形式が見本になる場合が多いはずです。ただし、必ず自分の環境で出力した見本を基準にしてください。
  • すべて半角で書く: 数字、スラッシュ、コロンが全角だと、日付や時刻として読めません。
  • 終了は開始より後にする: 終了日時が開始日時より前の行がないか確認します。
  • 終日の予定: 終日を表す列(見本のCSVで確認)を使います。その列にどの値を入れるかも、見本の値に合わせます。
よくある崩れ 例 直し方
日付と時刻が1つの列にある 2026/10/20 10:00 開始日と開始時刻の列に分ける
和暦や「年月日」の漢字が入っている 令和8年10月20日 見本と同じ書き方にする
全角の数字や記号 10:00 半角に直す
時刻に文字が混ざっている 10時〜 10:00 のように時刻だけにする
終了が開始より前 開始 15:00、終了 14:00 元のデータを確認して直す

Excelで編集した後は中身をテキストで確認する

ExcelでCSVを開いて保存すると、日付や時刻の書き方がExcelの表示形式に合わせて変わることがあります。保存した後はメモ帳などで開き、実際に書かれている文字を確認してください。

確認5:文字コードとファイルの状態

件名が文字化けする場合は、文字コードを確認します。日本語環境のクラシック版では、Shift_JIS(ANSI)のCSVであれば問題なく読めることが多い一方、UTF-8のCSVを正しく読めるかはバージョンによって違う可能性があります。

確実なのは、確認3でエクスポートした見本のCSVと同じ文字コードで保存し直し、1〜2件だけテスト用の予定表に取り込んで比べる方法です。

あわせて、次の点も確認します。

  • 拡張子が .csv になっているか
  • 件名や場所にカンマが入る値を、ダブルクォートで囲んでいるか
  • 行によって列の数がずれていないか

取り込んだ後の確認

  • 件数: CSVのデータ行の数(見出しを除いた行数)と、取り込まれた予定の数が合っているか。予定表のビューを一覧形式に切り替えると数えやすくなります。
  • 日付: 月と日を取り違えていないか。日が12以下の予定を数件、元のデータと見比べます。
  • 時刻: 開始・終了の時刻がずれていないか。
  • 文字: 件名や場所が文字化けしていないか。

問題が見つかった場合は、テスト用の予定表フォルダーを削除し、CSVを直してから取り込み直します。

チェックリスト

  • 使っているOutlookの種類を確認し、CSVを取り込む経路があるか見た
  • クラシック版で「テキスト ファイル (コンマ区切り)」を選んだ
  • インポート先に予定表(最初はテスト用のフォルダー)を選んだ
  • 既存の予定をエクスポートして、列名と日付・時刻の書き方の見本を作った
  • 件名・開始日・開始時刻・終了日・終了時刻が対応付いている
  • 日付と時刻は別の列で、半角、終了は開始より後
  • CSVをほかのアプリで開いたままにしていない
  • 文字化けする場合は、見本と同じ文字コードで1〜2件試した
  • 取り込み後に件数・日付・時刻・文字を確認した
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