Wordで作った見積書や一覧表を印刷すると、1行の上半分が前のページ、残りが次のページに移ってしまうことがあります。同じ行を1ページにまとめたい場合は、表の「行の途中で改ページする」設定をオフにします。 ただし、1行自体がページの高さを超える場合は設定だけでは解決しないため、行の内容を分ける必要があります。

最初に確認すること:行が切れているのか、表が続いているのか

表の複数行がページをまたぐこと自体は、長い表では正常です。問題になるのは、同じセルの文章がページ境界で二つに分かれてしまうことです。行が丸ごと次ページへ移っているだけなら、設定変更の必要はありません。たとえば「品名・仕様・単価・金額」の表で、長い仕様文が1行の途中から次ページに続くケースが対象です。

また、表の最初の見出し行が2ページ目以降に表示されない問題は別の設定です。そこは「ヘッダー行の繰り返し」で処理します。

行の途中で改ページさせない手順

変更前に文書を別名保存して、元のページ配置を戻せるようにしておきます。Wordデスクトップ版で、問題の行をクリックしてから操作します。

  1. 分割されたくない表の行を選択します。すべての行に適用する場合は、表全体を選択します。
  2. 選択した表の上で右クリックし、[表のプロパティ]を開きます。
  3. [行]タブに移動します。
  4. [行の途中で改ページする](英語表示では Allow row to break across pages)のチェックを外します。
  5. [OK]を押し、印刷レイアウトまたはPDF出力で、行が次のページへまとまって移動したか確認します。

設定を外したのにページ末尾に大きな空白ができた場合、Wordがその行を丸ごと次ページへ送っている可能性があります。これは設定が効いているときにも起こる表示です。ページの空白をゼロにするために無理にフォントを縮めるより、行の分割可否と読みやすさを優先します。

設定しても改善しない場合

1行の内容が1ページに収まらない

非常に長い備考欄、複数段落、画像を含むセルなどでは、その行だけで紙面の高さを超えることがあります。「行を分割しない」は、物理的に1ページに収まらない情報を縮小する機能ではありません。該当する行の文章を短くする、意味の区切りで別の行に分ける、画像サイズを見直すなど、表の構造から調整します。

「行の高さ」が固定されている

セル内の文字が下で切れている場合は、ページ境界ではなく行の高さの問題かもしれません。[表のプロパティ]→[行]で、行の高さが[固定値]相当の設定になっていないか確認します。必要に応じて[最小値]に変更し、内容に応じて行が伸びるようにします。

見出し行だけが次ページで消える

この場合は分割防止ではなく、表の先頭行を選択して[テーブル レイアウト]→[タイトル行の繰り返し]などの機能を使います。Wordの表示名称は版によって異なることがあります。

印刷前の最終確認

表の前後に本文がある文書では、本文側の[次の段落と分離しない]設定や手動改ページも影響します。行の分割設定だけで直らないときは、表の直前の段落やセクション区切りも確認してください。

印刷するなら、実際の用紙サイズで2ページ以上をプレビューするのが確実です。Word画面で行がつながっていても、プリンターの用紙設定が違えばページ配置が変わることがあります。

参考資料

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