一度もらった見積もりの条件が変わったら、見積もりを出し直してもらう必要があります。ここで「条件が変わったので再見積もりをお願いします」とだけ送ると、相手はどの見積書のどこが変わったのかを探すところから始めなければなりません。

前回の見積書を番号で示し、変わった点を前回との差で伝えれば、相手はその部分だけを直してすぐに返せます。

再見積もりを頼む主な場面

  • 仕様が変わった(機種、サイズ、材質、作業範囲の追加や削除)
  • 数量が変わった(台数や部数の増減、分けて納品する形への変更)
  • 納期や納品場所が変わった
  • 予算を超えたので、条件を見直して金額を下げたい
  • 見積もりの有効期限が切れた

どの場面でも、メールに入れる内容の骨組みは同じです。

再見積もりのメールに入れる5つの項目

  1. どの見積書か:見積書番号、発行日、件名(案件名)。番号がない見積書なら、発行日と金額で示します。
  2. 出し直しを頼む理由:仕様の変更、数量の変更、予算の都合など。社内の細かい事情までは書かなくて構いません。
  3. 変わった点:前回の条件と今回の条件を並べます。変わらない項目は「その他の条件は前回と同じ」とまとめます。
  4. 希望する条件:予算の上限や、別の案を提案してもらってよいかどうか。
  5. 回答期限と提出方法:いつまでに、どんな形で送ってほしいか。

変わった点は「前回→今回」で並べる

文章で書くと、どこが変わったのかが読み取りにくくなります。項目ごとに前回と今回を並べるのが確実です。

項目 前回(見積書No.Q-2026-0451) 今回の依頼
印刷部数 1,000部 1,500部
ページ数 8ページ 12ページ
納期 12月18日 変更なし
撮影 1日分 なし(写真は当社で用意)

メール本文に表を貼りにくいときは、矢印を使って書いても伝わります。

・印刷部数:1,000部 → 1,500部
・ページ数:8ページ → 12ページ
・撮影:1日分 → なし(写真は当社で用意)
・納期・納品場所・支払条件:前回と同じ

変わらない項目も書いておくと、相手が「ほかの条件も変わったのか」と確認する手間がなくなります。

件名例

件名には、再見積もりの依頼であることと、前回の見積書番号を入れます。前回のメールに返信する形で送ると、相手がこれまでのやり取りをたどりやすくなります。

  • 再見積もりのお願い:会社案内パンフレット制作(見積書No.Q-2026-0451)
  • 【再見積依頼】ノートPC 10台→15台への数量変更について
  • お見積もり再提出のお願い(10月15日付御見積書・仕様変更のため)

例文1:仕様と数量が変わったとき

件名:再見積もりのお願い:会社案内パンフレット制作(見積書No.Q-2026-0451)

株式会社〇〇デザイン 営業部 ご担当者様

お世話になっております。
株式会社△△ 広報担当の中村です。
先日は会社案内パンフレット制作のお見積もりをいただき、ありがとうございました。

社内で内容を検討した結果、仕様を一部変更することになりました。
お手数ですが、下記の条件で再度お見積もりをお願いできますでしょうか。

■対象のお見積書
・見積書番号:Q-2026-0451(10月21日発行)

■変更点
・ページ数:8ページ → 12ページ
・印刷部数:1,000部 → 1,500部
・写真撮影:1日分 → なし(写真は当社で用意します)

上記以外の条件(判型・用紙・納期・納品場所・支払条件)は前回と同じです。

■ご提出期限
・10月30日(金)まで
・前回と同じく、PDFにてこのメールへのご返信でお送りください

ご不明な点があればお知らせください。
よろしくお願いいたします。

例文2:予算を超えたので、条件の見直しを含めて相談するとき

予算を超えたために出し直しを頼むときは、「安くしてほしい」とだけ書くより、予算の上限と、見直してよい条件を示すほうが、相手は具体的な案を出しやすくなります。値引きそのものを交渉する場合とは書き方が変わるため、ここでは条件を見直して金額を合わせる依頼に絞ります。

件名:再見積もりのご相談:事務所LAN配線工事(見積書No.E-1088)

株式会社〇〇電設 ご担当者様

お世話になっております。
株式会社△△ 総務部の田中です。
10月10日付でお見積もり(No.E-1088)をいただき、ありがとうございました。

社内で検討しましたところ、今回の予算の上限が税抜120万円となっており、
いただいた金額では予算を超えてしまう状況です。
つきましては、下記の見直しを前提に、再度お見積もりをお願いできますでしょうか。

■見直しを検討できる点
・工事範囲:2フロア → 今回は4階のみ(5階は来年度に検討)
・情報コンセントの数:40か所 → 30か所
・工事日程:土日指定 → 平日夜間でも可

■変えられない点
・既存の配線の撤去
・工事完了の期限:12月18日

上記以外にも費用を抑えられる方法があれば、あわせてご提案いただけると助かります。
ご回答は10月23日(金)までにいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

例文3:納期が変わり、有効期限も切れたので出し直してもらうとき

件名:お見積もり再提出のお願い(見積書No.2026-0915・納期変更のため)

株式会社〇〇 営業部 ご担当者様

お世話になっております。
株式会社△△の山本です。
9月15日付でいただいたお見積もり(No.2026-0915)について、
社内の手続きが遅れ、見積もりの有効期限を過ぎてしまいました。
あわせて納期も変わったため、下記の条件で再提出をお願いできますでしょうか。

・納期:11月13日 → 12月11日
・その他の条件(品目・数量・納品場所・支払条件):前回と同じ

ご提出は10月16日(金)までにお願いできますと幸いです。
発注の手続きは、再提出いただいたお見積書をもとに進める予定です。

よろしくお願いいたします。

再見積もりを頼むときに気をつけること

  • 何度も条件を変えない:再見積もりを繰り返すと、相手の負担が大きくなります。変更点は社内で固めてから、一度にまとめて頼みます。
  • 決まっていない条件は「案」と書く:「部数は1,200〜1,500部で検討中」のように幅があるなら、両方の場合の金額を頼むか、どちらかに決めてから頼みます。
  • お礼と理由をひと言添える:最初の見積もりにも手間をかけてもらっています。お礼と、変更した理由を短く添えます。
  • 複数社に頼んでいたなら、条件の変更を全社に伝える:1社だけ新しい条件で見積もってもらうと、比べられなくなります。

届いた再見積書で確認すること

  • 見積書番号と発行日が新しくなっているか(前回の見積書と取り違えないため)
  • 頼んだ変更点がすべて反映されているか
  • 「前回と同じ」とした条件が変わっていないか
  • 有効期限

発注するときは、どの見積書をもとにするかを番号で示しておくと、あとの行き違いを防げます。

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