見積A案とB案を比較してもらうときは、価格だけを並べるより、前提・作業範囲・納期・追加費用を同じ行で比較した方が誤解を減らせます。各案を違う仕様にするなら、何が違うから差額が出るのかを示します。

A案とB案で変える条件を限定

まず共通の目的、数量、使用条件、納品先、見積有効期限を固定し、変える条件を「保守範囲」「実施回数」などに絞ります。例:A案は初期設定のみ、B案は初期設定+操作説明1回というように、追加の価値が明確な組合せです。Aは3台、Bは5台という見積なら単純な価格差では比較できないため、台数も同じ比較軸に掲載します。例えば次のように、条件を横に並べます。

比較項目 A案 B案
対象機器 5台 5台
設置作業 含む 含む
操作説明 含まない 1回含む
追加訪問 別見積 別見積

金額だけでなく、B案が高い理由が操作説明の追加であることを読み取れる形にします。

含む作業・含まない作業を表にする

比較表では行を「含む作業/対象外作業/担当者側の準備/修正回数/成果物/検収条件」に揃えます。A案だけ曖昧に「一式」と記載し、B案には細かい内訳を書くと、違いが範囲によるものか価格によるものか判断できません。必須の安全作業・法令対応を安さのために勝手に省かないことも明記します。

追加費用と納期差を並べる

金額は税抜・税込を統一し、条件ごとに追加費用の発生タイミングを示します。例:A案5万円・3営業日、B案6万5千円・5営業日、追加現地訪問は別料金、という形です。納期の起算日は「発注確定後」「必要資料受領後」などで変わるため同じ欄で定義し、表の下に条件変更時の再見積基準を記載します。

選択された案を受注記録へ反映する

先方がB案を選んだら「案件ID・見積番号・改訂版・選択案・税込総額・注文日・変更された条件」を受注台帳へ記録します。A案を別案件として残すのではなく「不採用案」として紐付ければ、請求書がA案の金額で発行される事故を防げます。口頭の選択であれば受注内容を確認メールで残し、正式な承認経路も確認します。

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