GoogleカレンダーへのCSVの取り込みで、エラーが出て止まったり、処理は終わったのに1件も入らなかったりする場合は、原因をいくつかの場所に絞れます。この記事では次の順番で確認します。

  1. 取り込みの手順と追加先
  2. 列名(見出し)
  3. 日付・時刻の形式
  4. 文字コード
  5. データ行の中身

最後に、1行だけのCSVを使って原因を確定させる方法と、取り込んだ後の確認も説明します。

最初に症状を分ける

「取り込めない」といっても、見え方によって疑う場所が変わります。

症状 先に疑う場所
ファイルを選んだ段階でエラーになる 拡張子、列名、ファイルの形式
処理は終わるが0件と表示される 列名、日付の形式、文字コード(BOM)
件数は表示されたのに予定が見当たらない 追加先のカレンダー、カレンダーの表示設定、日付の年
予定は入ったが件名が文字化けしている 文字コード

「件数は出たのに見えない」場合は、取り込み自体は成功している可能性があります。CSVを直す前に、この後の確認1を先に見てください。

確認1:パソコンのブラウザから、追加先を選んで取り込んでいるか

Googleのヘルプでは、インポートはパソコンから行うよう案内されています。スマートフォンのアプリで取り込みの項目を探しても見つからない場合は、パソコンのブラウザでGoogleカレンダーを開いてください。

取り込みの流れは、おおむね次のとおりです(画面の表記は変わることがあります)。

  1. 画面右上の歯車アイコンから「設定」を開く
  2. 左側のメニューで「インポート/エクスポート」を選ぶ
  3. 「パソコンからファイルを選択」でCSVを選ぶ
  4. 「カレンダーに追加」で追加先のカレンダーを選ぶ
  5. 「インポート」を押す

この段階で確認すること:

  • ファイルの拡張子が .csv になっているか。Excelのブック(.xlsx)のままでは取り込めません。
  • 追加先のカレンダー。複数のカレンダーを持っている場合、意図していないカレンダーに入っていることがあります。
  • 追加先のカレンダーが表示されているか。左側の「マイカレンダー」で、そのカレンダーのチェックが外れていると予定は表示されません。
  • 予定の日付。年を間違えて入力していると、今見ている月には表示されません。

確認2:列名が英語の決まった名前になっているか

CSVの1行目には列名(見出し)を入れます。Googleのヘルプでは英語の列名が示されているので、「件名」「開始日」のような日本語の列名にはせず、ヘルプの綴りに合わせるのが安全です。

列名 必須 入れる内容
Subject 必須 予定の件名
Start Date 必須 開始日
Start Time 任意 開始時刻
End Date 任意 終了日
End Time 任意 終了時刻
All Day Event 任意 終日の予定なら True
Description 任意 説明・メモ
Location 任意 場所
Private 任意 非公開にするなら True

次の点を見てください。

  • 綴りとスペース: StartDate や Start date のように、スペースの有無や前後の余分な空白が違っていないか
  • 1行目が見出しになっているか: 見出しより上に、表のタイトル行や空の行が残っていないか
  • 必須の2列(Subject・Start Date)が空の行がないか

列の並び順で迷う場合は、上の表と同じ順にそろえておくと、後の切り分けが楽になります。

確認3:日付・時刻をヘルプの例と同じ形式にする

0件になる原因として多いのが日付の形式です。Googleのヘルプの例では、日付は「05/30/2020」のような月/日/年、時刻は「10:00 AM」のような午前・午後付きの12時間表記になっています。

日本で使い慣れた「2026/10/20」や「2026年10月20日」の形式は、読み込めなかったり、月と日を取り違えて読まれたりするおそれがあります。迷ったらヘルプの例に合わせてください。

項目 合わせる形式の例 避けたい例
日付 10/20/2026 2026/10/20、2026年10月20日、R8.10.20
時刻 2:00 PM 14時、14:00(全角)
終日 All Day Event を True にし、時刻は空にする 時刻欄に 0:00 を入れる

あわせて確認すること:

  • 数字やスラッシュ、コロンが全角になっていないか
  • 終了日時が開始日時より前になっていないか
  • True / False の綴りが崩れていないか

ExcelでCSVを編集した場合の落とし穴

ExcelでCSVを開いて保存し直すと、日付の列が日本の表示形式(例: 2026/10/20)に変わることがあります。CSVにはセルの見た目どおりの文字が書き出されるため、日付の列の表示形式を mm/dd/yyyy にしてから保存すると、月/日/年の形式で出力できます。

保存した後は、Excelではなくメモ帳などのテキストエディタで開いて、実際にどう書かれているかを確認してください。Excelで開き直すと、また日付として解釈された状態で表示されるため、中身を確認できません。

確認4:文字コード(日本語とBOM)

件名や場所に日本語を入れるなら、CSVはUTF-8で保存しておくのが基本です。Shift_JISのままだと、件名が文字化けしたり、読み込みに失敗したりするおそれがあります。

もう1つ気をつけたいのがBOMです。BOMはUTF-8のファイルの先頭に付く目に見えない印です。ExcelでCSV UTF-8として保存すると、このBOMが付いた形で保存されます。ファイルの先頭にBOMがあると、1列目の列名「Subject」の前に見えない文字があると判断され、列名として認識されない可能性があります。

BOM付きのUTF-8で0件になる場合は、BOMなしのUTF-8で保存し直したファイルを用意し、両方を比べて試してください。文字コードの変換や判別の手順そのものは、CSVの文字コードを扱う記事で詳しく説明しています。

確認5:データ行の中身

列名と形式が合っていても、一部の行が壊れていると、その行や後に続く行が読めなくなります。

  • カンマを含む値: 件名や説明に , が入っている場合は、その値全体をダブルクォートで囲む必要があります。囲まれていないと列がずれます。
  • セル内の改行: 説明欄に改行を含む場合も、値をダブルクォートで囲む必要があります。
  • 列数のずれ: 行によって区切りの数が違っていないか、テキストエディタで確認します。
  • 見出しだけで中身がない: 末尾に空の行が多数あったり、データの行が実は空だったりしないか確認します。

1行だけのCSVで原因を確定させる

上の確認で原因がはっきりしない場合は、内容を最小限にしたCSVで、1段階ずつ試すと原因を確定できます。

まず、英数字だけの1行で試します。日付は、取り込みを試す日に近い日付に置き換えてください。

Subject,Start Date,Start Time,End Date,End Time,All Day Event,Description,Location,Private
Test,10/20/2026,10:00 AM,10/20/2026,11:00 AM,False,,,False
段階 試す内容 ここで失敗したら
1 上の英数字だけの1行 取り込みの手順、列名、日付の形式
2 件名を日本語に変える 文字コード(UTF-8か、BOMの有無)
3 本番データの先頭の数行 その行の日付形式、カンマ、改行
4 本番データの全件 途中の特定の行(半分ずつ分けて探す)

テストの予定を本来のカレンダーに入れると、後で消す手間がかかります。Googleカレンダーでテスト用のカレンダーを新しく作り、そこへ取り込むと、確認が終わった後にカレンダーごと削除できます。同じファイルを何度も取り込むと予定が重複して入ることがあるため、本番のカレンダーへの取り込みは最後の1回だけにしてください。

取り込んだ後に確認すること

  • 件数: CSVのデータ行の数(見出しを除いた行数)と、取り込まれた予定の数が合っているか
  • 月と日の取り違え: 「10/11」と「11/10」のように、日が12以下の予定が別の日に入っていないか。日が13以上の予定と合わせて数件を見比べます
  • 時刻: 予定の時刻がずれている場合は、カレンダーのタイムゾーン設定を確認します
  • 文字: 件名・場所・説明が文字化けしていないか

チェックリスト

  • パソコンのブラウザから「設定」→「インポート/エクスポート」で取り込んだ
  • 拡張子は .csv になっている
  • 追加先のカレンダーを確認し、表示のチェックも入っている
  • 1行目の列名が英語で、Subject と Start Date がある
  • 日付は月/日/年、時刻は AM/PM 付きで、どちらも半角
  • Excelで保存した後、テキストエディタで中身を確認した
  • 日本語を含むならUTF-8で保存し、0件ならBOMなしでも試した
  • カンマや改行を含む値はダブルクォートで囲んだ
  • テスト用のカレンダーに1行だけ取り込んで成功を確かめてから、全件を取り込んだ
  • 取り込み後に件数・日付・文字化けを確認した
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