PDFを両面印刷したら、表面は読めるのに裏面だけ上下逆になることがあります。まずプリンターの両面印刷設定で[長辺とじ]と[短辺とじ]のどちらが選ばれているか確認します。 ページの向きと紙をめくる方向に合わない設定だと、裏面の文字が逆向きになります。
「どの方向にめくりたいか」を先に決める
両面印刷の設定を選ぶときは、紙が縦長か横長かだけでなく、最終的に冊子や資料をどちらの辺でめくるかを考えます。
- 長辺とじ:紙の長い辺を軸にしてめくる想定です。一般的な縦向きA4資料を本のようにめくる場合によく使います。
- 短辺とじ:紙の短い辺を軸にしてめくる想定です。上方向へめくる資料などで選ぶことがあります。
ただし、画面上の表示や実際の綴じ方向はプリンター機種・ドライバー・縦横設定によって変わります。「縦なら必ず長辺」という決め付けで大量印刷しないのが安全です。
裏面が逆さまになる場合の直し方
- 印刷するPDFの用紙方向(縦・横)を確認します。
- Acrobat Readerなどで[印刷]を開きます。
- [用紙の両面に印刷]をオンにします。選べない場合は、プリンターが自動両面に対応しているかを確認します。
- 綴じ方向の選択で[長辺とじ]または[短辺とじ]の設定を確認します。
- 裏面が上下逆さまなら、綴じ方向をもう一方へ変更してみます。
- いきなり全ページを印刷せず、2ページだけ試し刷りして、意図した方向にめくれるか確認します。
Adobeの公式ヘルプでも、両面印刷の設定はプリンタードライバー側で制御されると説明されています。Acrobatの印刷画面に綴じ方向がない場合、[プリンターのプロパティ]やOSの[印刷設定]へ移動して確認します。
横向きの資料や混在ページで注意すること
横向きのPDFを印刷するときは、縦向きと同じ綴じ設定でも、紙をめくる軸の見え方が変わります。表紙は縦向き、表は横向き、という混在資料では、同じ設定で全ページが読みやすくなるとは限りません。
横長の表をよく使う仕事では、2ページの簡単なテストPDFを作り、表面と裏面に「上」「下」と目印を付けて試すと、どちらの設定で正しい向きになるか把握しやすくなります。これは本番の大量印刷に入る前の確認方法です。プリンターによっては混在ページの回転設定も別に存在します。
Acrobatの画面に両面印刷の項目がない場合
次のような原因が考えられます。
- 使用プリンターに自動両面機能がない。
- プリンタードライバーで両面印刷が無効になっている。
- 選んだ印刷用紙や給紙トレイが両面印刷の対象外になっている。
- AcrobatではなくブラウザのPDFビューアから印刷しており、表示項目が異なる。
プリンターの設定画面から[両面印刷]を有効にできるか確認します。設定名や対応する用紙は機種ごとに違うため、メーカーの取扱説明書が優先です。
印刷前の確認チェック
試し刷りでは、1枚を取ってどの辺を軸にめくると表裏とも正立するかを確かめます。印刷倍率やページ中央合わせの問題は別なので、裏面が逆さまになっているときは、まず綴じ方向だけを変更して比較すると原因が分かりやすくなります。
PDFそのものを書き換える必要は通常ありません。綴じ方向が原因なら、印刷設定だけで直せる可能性が高いため、元のPDFを編集する前に試してみてください。
参考資料
- Adobe「Acrobat Reader での PDF の印刷」:https://helpx.adobe.com/jp/reader/using/print-pdfs.html
- Adobe「Enable double-sided printing」:https://helpx.adobe.com/acrobat/desktop/print-documents/print-duplex-and-multi-page-document/set-double-side-print.html
- キヤノンMJ「こんな時はどっちを選ぶ? 長辺とじ/短辺とじ」:https://canon.jp/biz/solution/smb/tips/device/print/binding-sort
