A4の本文とA3の図面を1つのPDFにまとめて印刷すると、一部のページだけ小さくなったり、端が切れたりすることがあります。まず各ページの元サイズを確認し、用紙をページごとに切り替えるのか、すべて同じサイズへ縮小するのかを決めてください。 印刷ダイアログの[PDFのページサイズに合わせて用紙を選択]は、混在サイズの文書を扱う際に確認したい機能の一つです。

何が起きているかを見分ける

A4の報告書10ページの途中にA3の表が2ページあるとします。プリンターをA4固定で印刷すると、A3ページは[合わせる]設定で小さくなるか、[実際のサイズ]で印刷可能範囲からはみ出します。どちらが正解かは用途次第です。図面の寸法を保ちたいならA3のまま、全員にA4で配布したいなら縮小を許容することになります。

「印刷できない」という問題と、「サイズが変わって困る」という問題を分けて判断しましょう。

印刷設定の確認手順

  1. AcrobatなどでPDFを開き、A4ページとA3ページをそれぞれ表示します。
  2. ページのプロパティや印刷プレビューで元のページサイズを確認します。
  3. [印刷]を開き、用紙サイズがA4固定か、適切なトレイが選ばれているかを確認します。
  4. [ページサイズ処理]→[サイズ]で、[合わせる][実際のサイズ]などの選択を確認します。
  5. A4とA3をそれぞれ元の用紙で印刷したい場合は、[PDFのページサイズに合わせて用紙を選択]の項目が利用できるか調べます。
  6. A4ページとA3ページを1枚ずつテスト印刷して、サイズ・向き・トレイが正しいか確かめます。

この機能はプリンターが必要な用紙とトレイを扱えることが前提です。A3用紙をセットできないプリンターにA3のまま出力することはできません。

A4に統一したい場合

すべてA4で配りたい場合は、A3ページを縮小することになります。図の文字が細かいと可読性が下がるため、A3のページだけ原稿側でレイアウトを作り直すという選択もあります。図表を上下に分けて2枚のA4へ配置する、横向きのA4へ変更する、といった方法です。

安易に印刷倍率だけを上げると、ページの右端や下端が欠けることがあります。A4への統一が本当に必要か、原寸を保つ方が重要かを先に決めます。

A4とA3で印刷用紙を切り替えたい場合

プリンタードライバー側の給紙トレイ設定を調べます。A4とA3の用紙がそれぞれ正しくセットされ、用紙自動選択が使える機種なら、ページサイズを基に出力先を選べる場合があります。

ただし、A3をA4へ縮小する設定と、元ページサイズに応じて用紙を選ぶ設定は役割が違います。同時に選んだ場合の動作は印刷環境に左右されるため、試し刷りを省かないでください。

失敗を防ぐ最後のチェック

  • ページ順が崩れていないか。
  • A4の本文が必要以上に拡大されていないか。
  • A3の表が縮小されて読めなくなっていないか。
  • 図面や帳票の寸法・余白が用途に合っているか。
  • 両面印刷の場合、サイズ混在に対応するトレイ構成になっているか。

混在サイズのPDFは、プレビューだけでは印刷機側の用紙切替えを十分に確認できないことがあります。本番前にA4・A3の各1ページを印刷するのが最も手戻りの少ない確認です。

参考資料

おすすめの記事